「退職代行」ひと昔前は聞きなれないフレーズでしたが、最近ではメディアでもよく取り上げられていますよね?
「配属ガチャ」「ハズレ」「アタリ」などといったフレーズも一般的に使われるようになり、
新年度の配属から1か月程度のGW明けに「退職代行サービス」の利用者が急増しています。
なかでも、退職代行サービスの利用者のうち「Z世代」の利用率が高まっていると考えられ、
入社前に想像していた、職場での自分の仕事の成果・評価と現実とのギャップを感じてしまう事から、離職率は増加傾向に。
それに加え、退職にかかる精神的な労力や時間を節約したいと考える傾向が強く、オンラインサービスの利用に慣れてる事もあり、退職代行サービスのオンライン手続きを進める事はZ世代にとっては自然な選択肢となっています。
「退職代行を使うのはクズだ!」と、ネガティブなな極論を言う人も一定数いますが、
そのような昭和の価値観を否定するかのように、退職代行は市民権を得はじめているのが事実です。
退職代行サービスは様々な企業や法律事務所などがそのサービスを提供。
利用料金は、雇用形態にもよりますが3万円から5万円程と言われており、その市場は拡大を見せています。
なぜ高額な退職代行サービスを利用するのか?
退職は法的に認められており、退職届を提出すればお金をかけずとも、2週間で退職することが出来ます。
それでも、退職代行サービスの需要は増加傾向。その背景を考えてみましょう!
パワハラ上司による退職
パワハラ上司による退職ケースでは、上司の高圧的な態度や人格否定などが日常的に行われ、
退職者は嫌悪感や恐怖心を抱いています。
上司に対して不満を述べることが難しく、退職を切り出すことで更なるパワハラを受ける可能性もあり、退職が困難な状況に陥っているケースが多く存在します。
退職願いを保留され退職できない
上司に退職の意向を伝えても、「一旦預かる」と言われ、その後何も進展しないケースも多いようです。
上司は退職の手続きを進めることなく、自ら退職の話を持ち出しても、
「状況改善中」「時間をかけて考え直してみて」と言って時間を稼ぎされるケースが増えています。
これらの事象の背景には、評価制度や人員不足が大きく影響しているようです。
特に管理職は、退職者が出ると自身の評価に影響が出るため、離職者を出したがらないようです。
また、離職者が増えると残った社員の負担が増えてしまいます。
そのため、上司は長期戦を選択し、退職者の気持ちが沈静化するか、諦めるまで待つ傾向があるようです。
退職代行サービスは今後更に増える!?
退職代行サービスが今後一般的になる理由はいくつか考えられます。
労働市場は常に変化しており、従業員のモビリティが高まっています。
従業員が職場を変える際に、スムーズかつ効率的に退職手続きを行うために、退職代行サービスの需要は今後も続くとされています。
コロナ禍以降、フリーランスや契約社員など、働き方の多様化が加速しています。
これに伴い、従業員が次のステップにスムーズに移れるよう、柔軟な退職オプションが求められるようになっています。退職代行サービスは、このような柔軟性を提供する手段として一般化していく可能性が高いです。
労働法や企業の規則に基づく退職手続きは複雑であり、時間とエネルギーを要する場合がほとんど。
退職代行サービスは、これらの手続きを専門家が代行することで、
従業員にとって心理的ストレスや労力を軽減する効果が高いです。
意外にも思えますが、企業側も円滑な人事手続きを行うために退職代行サービスを活用するケースがあります。
特に大規模な企業の場合、人事部門の負担を軽減するために外部の専門家に依頼するケースが増えています。
ハラスメントなどを理由に退職する場合、トラブルに発展するよりは「退職代行サービス」を利用した方が、
企業側にとっても合理的なのかもしれません。
「退職代行サービス」世間の反応
- 入社から数週間で新人が会社に不信感を抱くのは異常だと思うがその原因が本当に会社にあるのか、
新人側にあるのかがよく分からない。何となくGW明けで憂鬱だからと自暴自棄的な理由で辞めるのはどうなのか。 - 働かせてみないとわからない新卒者に早々に内定を出し、4月1日で正社員採用するのはもう止めた方がいい。
そもそも入社して半年は研修のようなもの。会社に利益もたらす存在でもない。
半年ほどの試用期間を設けて、きちんと勤めた者のみ正社員とした方がいい。欧米のように実力主義を導入し即戦力を雇った方が生産性も上がると思う。 - 多様性の時代で、転職していろんな事にチャレンジして好きなように生きていくのは全然ありだけど、多様性という名のもとに、自分に甘いだけのわがままな人も増えた気がする。
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このように「退職代行サービス」や、そこに至る理由に対してやや否定的な意見も多く見られています。
しかし、その一方で
- 自分も代行サービスを5年前に利用しましたが、次の会社は給料や環境も含めてホワイトな良い会社に巡り会えて現在も働いてます。
- ホワイト企業でも部署によってはブラックだったり、上司と反りが合わずに鬱になる場合もあり、その会社に長年居るせいで辞めにくいというのもある。我慢してとどまる必要は全くない。
- こういうサービスを利用することは恥ずかしいとは思わないし、積極的に利用していくべきだと思う。
このように肯定的な意見も多く見られました。
まとめ
多様化が進む現代、新旧様々な世代が各々の価値観を互いに理解し共存する必要があります。
この世代間の「ギャップ」を埋めるような新サービスがあったら面白いな~と感じます 笑