2024年9月19日、衝撃的なニュースが飛び込んで来ました。
古川~仙台間を走行していた東北新幹線「はやぶさ・こまち6号」が、走行中に連結器が外れて、両編成が分離。
線路上に立ち往生したとの速報が報道されています。
時速320㎞で走行する事でも有名な「はやぶさ・こまち」に一体何が起きてしまったのでしょうか?
この記事では、連結が外れてしまった「はやぶさ号」と「こまち号」の連結器の状態の写真や、連結が外れた理由を画像付きで考察していきます。
【画像】東北新幹線の連結が走行中に外れた
2024年9月19日、午前8時7分ごろ、東北新幹線「はやぶさ・こまち6号」が宮城県大崎市付近で車両点検を行っているという事で、東京~新青森駅間の全線で運転が見合わせになってしまいました。
点検の理由としては、「走行中に連結器が外れて、はやぶさ号とこまち号が分離した」という、衝撃的な理由が報道されており、過去に前例が無いような出来事のため、大きな波紋を呼んでいます。
はやぶさ号側の連結器の状態
宮城県の大崎市付近の線路上で停車した状態と見られている、10両編成の「はやぶさ号」の連結器の状態です。
本来であれば、画像左側に赤い塗装の「こまち号」が連結されているはずなのですが、こまち号の姿は見受けられず、
連結器のカバーが開いた状態で、連結器も剥き出しの状態で立ち往生している姿が撮影されています。
連結器への目立った損傷などは、素人目では判別出来ないレベルです。
こまち号側の連結器の状態
空撮のため、鮮明な画像はまだ入手出来ていませんが、7両編成の「こまち号側」の連結器の状態です。
こちらも同様に連結器の先には「はやぶさ号」がおらず、連結器のカバーが開いた状態で停車している様子。
こちらの連結器の状態は、画像からは判別する事が難しいのがお分かり頂けると思います。
新幹線の連結器が外れてしまった理由7選
この章では、走行中に連結が外れてしまった理由を考察していきます。
執筆時点では、詳しい原因などは公表されていませんが、この記事では現時点での「考えられる原因」を以下に箇条書きでまとめていきます。
- メンテナンス不足や点検ミス:連結器の部品に異常や損傷を発見できなかった場合。
- 連結器の経年劣化:長期間の使用で部品が破損した可能性。
- 強い衝撃:予期せぬ外部衝撃により、連結器が外れた可能性。
- 異常な振動:走行中の異常振動や揺れで連結器が破損した可能性
- 取付ミス:連結作業時に誤った取り付けや締め付けが行われた可能性
- 外部要因:線路上の障害物や異物が連結器に衝撃を与えた可能性
- 気候条件:温度変化や過酷な天候条件による素材の膨張や収縮が影響した可能性。
以上、一般的にはこれらの理由が「走行中の連結器の分離の理由」として考えられる様子。
もちろん、現時点では公式な発表が無い為、上記の理由はあくまで「考察」でしかありません。
今後の原因究明や、分離した理由の発表などが待たれる所です。
平常時の「はやぶさ・こまち号」の連結の状態
このように、通常は「はやぶさ号」と「こまち号」の2編成がしっかりと連結されているのがお分かり頂けると思います。
走行中に分離した言う前例はなかなか聞いたことがありませんね!
時速320㎞走行中だった可能性
東北新幹線は、従来の最高速度「時速260㎞」を、「時速320㎞」まで引き上げる形で営業を行っています。
また、時速320㎞走行区間は、栃木県の宇都宮駅~岩手県の盛岡駅までの区間に設定されています。
今回、「はやぶさ・こまち6号」が立ち往生したエリアは、宮城県大崎市と報道されています。
宮城県大崎市の地図情報を見てみると…
まさに、最高速「320㎞」区間に該当します。
また、「はやぶさ・こまち号」は大崎市のJR古川駅には停車せず通過する事になっている事から、今回の連結器の分離は、
時速320㎞走行中に分離した可能性が有る
と言う事が考察できます。
現在は最高時速380㎞テスト中
現在、仙台~盛岡駅間では、新型車両「ALFA-X」の走行試験を行っているとの事。
今回、連結器が分離した区間では最高時速「380㎞/h」という凄まじい速度での走行試験を行っている様子で、今後の実用化に向けて試験開発が進んでいるようです。
2024年9月19日の連結器分離を受けて、この走行試験にどのような影響があるかは分かりませんが、少なからず「足止め」を喰らってしまうのは間違い無さそうです。
「はやぶさ・こまち6号」は立ち往生
※上の画像の緑色の車両が「はやぶさ号」
※下の画像が「こまち号」
※上の画像の白色の車両は「はやて号」と見られています
2024年9月19日午前10時現在、東北新幹線は「はやぶさ・こまち6号」を含み全線で運転を見合わせている状態との報道がされていましたが、同日午前11時には、東京~仙台間で運転を一部再開したとの報道がされています。
しかし、同日午前11時の時点では仙台~新青森間の復旧のメドは立っておらず、「今後もしばらく見合わせの状態が続くのでは?」との専門家の意見も出てきているようです。
まとめ
残暑厳しい2024年9月に起きた、まさかの「新幹線の連結器分離」騒動。
東海道新幹線の保守作業車両の脱線や、東北新幹線のオーバーランなど、このところ立て続けに新幹線のトラブルが報道されており、「安全・安心」の牙城が揺るぎ始めています。
東北新幹線開業50周年まであと8年。
新型車両の開発も進むなか、節目の年を迎える前に「安全」という原点の見直しが迫られています。