まず最初に、
『飛び込み競技』史上初の「0点」となった、こちらの映像をご覧になった事はありますでしょうか?
2015年にシンガポールで開催された飛び込み競技の世界大会。
先程の映像はフィリピン代表選手2名の演技で、当時世界中のメディアやWEBサイトで取り上げられました。
あれから9年の月日が経った2024年、あの選手2人は現在何をしているのでしょうか?
今年のパリ五輪には出場するのでしょうか?
気になる2人の今を徹底調査しました!
・フィリピン代表はパリ五輪「飛び込み競技」に出る?
・『0点』を出した2人の現在は?
・飛び込み競技フィリピン代表が抱える問題
『飛び込み』史上初の「0点」?
この大会の「男子3メートル飛び板飛び込み」に出場したフィリピン代表の『ジョン・エルメルソン・ファブリガ選手』と『ジョン・デビッド・パホヨ選手』。
この2人は先ほどご紹介した動画のとおり、飛び込み競技では見た事が無い位の哀れな体勢で着水し、豪快に水しぶきを上げてしまいました。
飛び込み競技は、空中の技の難易度もさることながら「着水の綺麗さ」を重要視される為、フィリピン代表の2人の選手は、まさかの史上初となる『0点』を出してしまいました。
これを受けて、この2人の選手は世界中から嘲笑を浴びる事になり、悪い意味で知名度を上げる事となりました。
飛び込み0点だった「フィリピン代表」はパリ五輪に出る?
2015年の飛び込み『0点』騒動から9年の月日が経ちましたが、フィリピン代表のあの2人は今回のパリ五輪には出場するのでしょうか?
早速、今大会のフィリピン代表選手一覧を見てみましょう!
・アーネストジョン オビエナア選手
・ジョン カバン選手
・ラウレン ホフマン選手
・エウミルフェリクス マーシャル選手
・カルロ パーラム選手
・アイラ ビリェガス選手
・ネスティ ペテシオ選手
・ヘルギー バカダン選手
・サマンサキレ カタンタン選手
・カルロスエドリエル ユーロ選手
・アレア フィネガン選手
・エマ マラブヨ選手
・レビ ルイビバル選手
・ドッティ アルディナ選手
・ビアンカ パグダンガナン選手
・キヨミ ワタナベ選手
・ジョアニー デルガコ選手
・ヤロド ハッチ選手
・ケイラ サンチェス選手
・ジョンフェブアル セニサ選手
・エルリーンアン アンド選手
・バネッサ サルノ選手
以上9競技、22名が今回のパリ五輪フィリピン代表選手との情報で…
飛び込み競技にはフィリピンは出場せず!
という結果でした。
あの時、世界中から注目の集まったフィリピン代表ですが、今回の2024年パリ五輪は残念ながら出場予定はない様子。
ちなみに2020東京五輪の「飛び込み競技」にもフィリピンは選手を派遣していなかったようです。
『飛び込み0点』あの選手の現在
さて、東京五輪にもパリ五輪にも出場しないとなると、あの選手二人は現在何をしているのでしょうか?
ここからは、『ジョン・エルメルソン・ファブリガ選手』と『ジョン・デビッド・パホヨ選手』の2名について調査していきます!
【 Facebook】 | ・アカウント名『John Elmerson Fabriga』 |
【 Instagram】 | ・発見できず |
ジョン・エルメルソン・ファブリガ選手のFacebookですが、『John Elmerson Fabriga』という名前で検索がヒット!ご本人のアカウントかどうかは定かではありませんが、出身地には、フィリピンの首都「マニラ」の記載があったため、本人アカウントの可能性は高いです!
しかし…
このアカウントの最終更新日は2015年の6月13日となっており、『0』点を出したあの当時から一度も更新されていない模様。
ジョン・エルメルソン・ファブリガ選手の現在の足取りは特定には至りませんでした。
【 Facebook】 | ・発見できず |
【 Instagram】 | ・発見できず |
ジョン・デビッド・パホヨ選手ですが、Facebook、Instagramともに発見には至らず、有力な情報は何も残っていませんでした。
現在、日本語で閲覧できる情報では『あの2人』の現在を知る事が出来るWEBサイトは無い様子。
2人は行方を眩ましてしまったのでしょうか?
飛び込み競技 フィリピン代表が抱える問題
2015年の『0点』を出した後のインタビューでは「みんなから笑われて恥ずかしい」「もっと練習したい」と話してた二人。
しかし、飛び込み競技に出場した『ジョン・エルメルソン・ファブリガ選手』と『ジョン・デビッド・パホヨ選手』の2名は『0点』を叩き出した翌日、2人ペアの競技にも出場。
2人ペアの競技では見事にシンクロした飛び込みを見せ、別人のような演技を見せた事も話題になりました。
そこで浮上したのは『0点の演技はワザとだったのでは?』という疑惑です。
というのも、当時のフィリピンの経済事情は非常に厳しいものがあり、特にも綺麗な水を大量に必要とする『プール』は整備が追い付いていなかった様子。
フィリピン代表選手達は練習もままならないのが現実だったそうです。
そこで、『0点』の演技をワザと行う事で『先進国の人々からフィリピンの”水泳事情”に関心を惹き、支援を得ようとしていたのでは?』という疑惑が持たれていたのです。
一部の情報では、『疑惑の0点』に関して大会後にフィリピン当局が説明を求める事態に発展したいたとの事で、フィリピンスポーツ委員会の会長がフィリピンの水泳連盟に対し、2選手の失敗に関して聴き取り調査を行っていたとの情報も。
あの大会の後、フィリピン代表の2人は何かしらの”罰則”を受けてしまっていたのかもしれませんね!
過去には同様の事例も
2000年シドニー五輪の競泳で話題になったギニア代表の『エリック・ムサンバニ』選手は、ほぼ水泳初心者で「泳ぐのがやっと」という状態にも関わらず100m自由形に出場。
100mを何とかギリギリ泳ぎ切ったシーンが感動を呼び話題になりました。
エリック選手の活躍もあり、ギニアには水泳競技の為の支援が各国から集まり練習環境が改善!
エリック選手も数年後の国際大会では、日本の高校生選手と同等のタイムを出すまでに成長し世間を驚かせました。
無論、エリック選手は正真正銘の”水泳初心者”であった為、支援目的の演技でなかった事は言うまでもありません。
まとめ
もし、あの演技が支援目的の「ワザと」だったとしたら、あの二人はフィリピン水泳界の為にまさに”捨て身”の演技をした事になります。
残念ながら二人の消息は掴めず、『0点』演技の真相はベールに包まれたままです。
飛び込み競技で世界から嘲笑されてしまったフィリピン代表がいつの日か、競技の舞台に戻って来て他国と肩を並べる日が来ることを願わずにはいられません。